イヴ・サンローランの話 続き

イヴ・サンローランは弱冠21歳にしてモード界のドン、デイオール氏にその才能を認められ、彼の死後、後継者として華々しいデビューを飾りますが、兵役による神経衰弱で入院、それが理由でデイオール社から解雇されてしまいます。

サンローランと恋に落ちたピエール・ベルジェは不当解雇の訴訟を起こし、サンローランと共に自らのメゾンを立ち上げ、以後公私に渡ってサンローランを支え続けます。
一世を風靡したサンローランですが、常に厳しい評価を求められるモード界にあって、オートクチュール、プレタ合わせて年4回のコレクションをこなすことは天賦の才を持っても困難で、とりわけ人一倍繊細で感受性の強いサンローランにあっては、その天才ゆえの苦悩と孤独に耐えかねて次第に酒やドラック、倒錯の愛に溺れていきます。

2014年にはサンローランの私生活をテーマに2つの映画が完成しました。
ひとつはジャリル・レスペール監督の「イヴ・サンローラン」これは日本で去年上映されました。
そしてもうひとつはベルトラン・ボネロ監督の「サンローラン」です。
前者はピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団の公認作品として全面的協力が得られ、後者はそれが得られませんでした。その違いはどこにあるのか?

先日観た後者「サンローラン」にその答えがあります。