カラヴァッジョとキングクリムゾン

カラヴァッッジョ展、見に行きました!

看板になっている作品はご存知「バッカス」と「果物籠を持つ少年」で、私も既にTVや画集で何度も見ていました。が、今回生作品を見て自分でも意外な感覚を覚えました。

私のプログレ狂は既に書きましたが、そのプログレの先駆であり、その道の人であれば100%知っているキングクリムゾンの金字塔「in The Court of CRIMSON KING」のジャケットイラストと前述カラヴァッジョ作品のモデルの表情がシンクロしたのです。

くだんのイラストは画面いっぱいに鼻の穴全開、喉の奥まで見える、まさに叫び声が聞こえるほどの変な顔が描かれたものでその表情や色彩はメガトン級のグロテスクさがありますが、中のイラストは一転、変な顔の主はお月様みたいでポヨヨンとした平和な笑顔で空に浮かんでいます。でもそのポヨヨンが妙に気味悪く、それがカラヴァッジョのぽっちゃりした少年のポヨヨン顔と繋がったのでした。

イラストの作者Barry Godberは若くして心臓発作か何かで亡くなったと記憶していますが、恐らくその絵の異様さからLSDなどの過剰摂取が原因かと推測します。カラヴァッジョは同性愛者とされ、その禍々しい私生活と唯一無比の画才との強いコントラストは一度見たら忘れられません。
両者の作り出したポヨヨン顔は自らの意思を超え、何か別の作用によってでしか出て来ないもののように思えます。

私の目からは美少年とは思えずあまり触手が伸びなかったカラヴァッジョの2作品ですが、今回そのポヨヨンの奥にある何かを探るために模写してみたいと思いました。