音楽の話の続き 2

私がGentle Giantに夢中になった理由のひとつ、それは彼らの2枚目のアルバムになる、「Acquiring The Taste」の存在です。

Gentle Giantファンの間でも評価が分かれる、超難解アルバムと言われているものです。

セールス的にはさっぱり・・・ということでしたが、さもありなん。

まず最初に聞いたとき、「なんじゃ、こりゃ!?」って感じでした!

全体を通して流れるなんとも座りの悪い不安定な和声、静かな曲もハードめな曲も同様です。

そしてKerry Minnearのクラシカルでヒョロヒョロした声も不安定さに拍車をかけているような。

当時、私は太宰治の「人間失格」に取り付かれていましたが、それと妙にリンクして、「狂ってる!この人たち!」とショックを受けました。

この、「狂ってる!」こそが私のオタク魂に火をつけ、製作意欲を呼び起こすミューズのような存在なのです。

絵であれ、音楽であれ、小説であれ、映画であれ、私がハマるものは叙情性、暴力性、崇高、邪悪が渾然一体となり、そのどれもが突出せず、ゆるぎない技巧で表現されているものに限られます。

似たようなものが数多く存在するとしても、これでなければダメというもの。

「Acquiring The Taste」は何度聴いても「なんじゃ、こりゃ?」ですが、ジャケットデザインも「なんじゃ、こりゃ?」です