音楽の話の続き 4

70年初頭から半ばにかけてブレイクしたプログレッシブロック・・・。
クラッシック、ジャズ、ブルース、ロックなどあらゆるジャンルを内包し、多くは壮大な、あるいは物語性豊かなコンセプシャルな大曲の、めくるめく世界を展開していましたが、時代の波は、よりポップなものへと変化し、ほとんどのグループがその音楽性の変換を余儀なくされることになりました。

そんななかで初期には傑作を生み出したバンドもその輝きを失い、ファンを嘆かせることに。

前述のGenesis、その名はプログレファンでなくても多くの人が知っているのは、ピーガブ脱退後、存在感を増して行ったPhil Collinsの功績でしょう。

プログレバンドのポップ化に最も成功した例かと思います。

「フィルコリンズ節」と言われた独特のヴォーカル、お茶目なキャラクター、一時「世界で最も忙しい男」としてGenesisの活動以外でもひっぱりだこでした。

Gentle Giantはそのポップ化に成功せずに解散してしまいますが、実はGGファンの間で評価が低いアルバムのひとつである、「The Missing Piece」こそGGの良さが詰まっている、と私は思います。

初期のものに比べて短い曲ばかりで音もシンプルになったため、GGファンとしては「何もこれならGGじゃなくても・・・。」とがっかりしたのでしょうが、その分、Derec Shulmanのヴォーカルが心に残ります!

この人、78年のイギリスのライブ映像では笑えます!白のつなぎ姿からメタボなお腹がポッコリ。色々な楽器を操ることがこのバンドの特徴ですが、それでも足りずに「顔芸」みたいに顔の筋肉まで動かして、誰かに似ていると思ったらポパイのブルートでした!

でもこの人の声はブルースにうってつけで、声量もあり、同じバンドのKerry Minnearの繊細でまったりした声と対照的です。

このように全く違う声質の二人が存在することがとにかく魅力的なのです。